はじめに
小さな頃からお絵描きとマンガ、ゲーム、小説などエンタメが好きな子供でした。
私の父親はいわゆる毒親。ギャンブル、DV、子供への興味0。
学生時代もその後も人生ハードモードでしたが、そんな辛い現実の中でもエンタメはいつでも希望や楽しさ生きる力を与えてくれましたし、絵を描く事は変わらず好きでした。
そして時は流れ…
話は私の35歳の誕生日に飛びます。大好きな夫と結婚した日です。
夫は転勤のある仕事だったので『夫と一緒に暮らしながらキャリアを重ねられる一生の仕事はなんだろう?』と考え、イラストレーターが脳裏に浮かびました。
実は20代の頃すでにチャレンジし挫折した過去がありながら、その想いは捨てきれていませんでした。
恐る恐る夫へ提案。
『やってみなよ!』と言って貰った時は嬉しさに思わず走り出しそうでした。
私のイラストでやさしさや楽しさを届けたい。
世の中のお仕事もイラストを必要としている物は沢山ある。
そして大好きなマンガ、ゲーム、小説にとっても絵の力は大きい。
お仕事や作品のパートナーになり一緒に素敵な物を世の中に送り出したい!
そんな想いでイラストレーターとして開業しました。
開業時の苦労
夫の応援を受け、結婚数ヶ月後(2019年1月)に開業届けを提出し事業用口座も開設。
しかしこの時点では…
・実力なし・作品無し・コネツテ0
仕事が来る確率0%でした!
絵に本格的に向き合うのもイラストレーターを挫折した時から7年ぶり。とにかく下手でお話になりません。
こんな状況でしたので最初は毎日絵の練習をしつつ情報収集をし、試せる事は全て試しました。(作品がある程度描けたら下手でも営業も手当たり次第しました)
美大出ていない。絵の勉強は専門学校社会人向けコースで週に1回1年間だけ。デザイン仕事をしてたワケでもない。イラストレーターの知り合いもいない(最初は)
ナイナイづくしでしたがめげずに独学で勉強練習営業を続け、ようやく念願の雑誌のお仕事をいただけたのは開業3年目の事でした。
※開業後しばらくは沢山の友人が依頼してくれました!それがあったから中々商業の依頼が来ずとも心折れずに頑張れましたし、請負仕事のスキルが身につきました。心から感謝しています!
今、冷静に振り返ればほとんど0からの挑戦なので当然ですが、中々結果に繋がらなかった事は辛かったですし、結果が出なかったので2年半ほど書店でのアルバイトと並行しておりかなり大変でした。
イラストへの想い
なぜ『イラスト』なのか?
どんな人生にも別れ目はあります。
私も節目の選択次第では絵を仕事にしない人生も大いにあり得たと思います。
しかしどんな職業についていたとしても、恐らく趣味として死ぬまで描き続けたと思います。
『なんで絵なの?』と聞かれても『絵が好きだから』としか言いようがありません。
文章を書く、ゲームを作る、ドラムを叩く…色々と興味あるクリエイティブな活動を試してきましたが、数多ある創作のうち一番しっくり来て絶対に辞められなかったのが『絵』でした。
夫もこんな事を言っていました。
『どうせ反対しても〇〇ちゃん(私)は絵描くでしょ?』
はい。そうなんです笑
人生で絵を描く事に挫折しても、しばらくすれば結局は描いてしまう。
私にとって『絵』は切っても切れない相棒なのです。
そんな私にとってイラストレーターは特別な職業ですし、絵で世の中に貢献できる事は私の人生の至上の喜びです。