こんにちは。
やさしくてオシャレなイラストを描いております、イラストレーターのレミイ華月です。
会社員(営業職)3年を挟んで、他チェーン2店舗で計9年ほど書店員経験があります。
今日は書店員がどんな日々を送っているのか、ご紹介したいと思います。
・本屋さんが好きな方
・本屋さんで働いてみたい方
・本の仕事がしたい方
・出版社の方
などを想定して書きました。
お楽しみいただければ幸いです✨
<一店舗目> 7年ほど勤務。週4~5日勤務。駅近商業ビル内1,000坪の大型店。 売り場担当、金銭管理、新人指導など店舗運営へ全面的に携わる。
<二店舗目> 2年ほど勤務。週3日の時短勤務。駅ビル内の繁盛店。 レジを中心に、品出し補助、客注などポイントで重要な仕事をさせていただく。
書店の1日
<開店前>
日によっては最も修羅場になりがちなのが開店前です。
お店に着くとその日の荷物(本と雑誌)が届いているのですが、日によって量がマチマチ。
開店時間は決まっているので、少なくとも雑誌出しと話題の商品は絶対間に合わせなければなりません。
同ジャンルの雑誌は発売日を揃えがちなので、大量入荷しがちな『幼年誌』(小学一年生、テレビくん等)や『女性誌』の発売日はなかなか大変です。
※付録はお店で付けるので、付録有の雑誌が多い日も大変
<開店後>
ひとまず雑誌と話題作を出せれば一安心ですが、油断は禁物!
定期購読、予約品などお客様へ連絡前に来店される事もあるので、速やかに準備します。
※大体ギリギリ人員なので、お客様の予約や取寄せ品を開店前に準備完了出来る事は少なめ
※人気作(今なら呪術など)の発売日はレジが混雑し、レジ以外の作業が進まず焦る
<午後便>
お店によるかもですが、私が勤務していた所では1日2回荷物が届きました。
店内が混み合い、朝届いた荷物が大量に残ったまま午後便が来た日にはもう…
<~閉店まで>
毎日大量の荷物が届くので、品出しは待った無し。
閉店までに何とか売り場に出し切ります!
※余談ですが閉店前が一番お店が空いてる事が多いです
出版社の営業さん、著者さんなど、書店員へ用がある方へ
荷物の量が予測できないので、訪問するなら◯時がベスト!等は無いかもしれません。
対応する余裕が無いのは『荷物が多い、店内が混み合っている日』です。
アポを取るのもアリですが、人によっては嫌がる方もいるかも?
(電話も沢山かかってくるので)
私が考えるベストは、アポ無し訪問の際はあらかじめ伝えたい事を手紙にしておき、担当者が忙しそうなら話はせず渡すか預けて帰る。です。
※書店員の方で話したい事がある場合は、忙しくても『今大丈夫ですよ!』と伝えてくるハズ
※無理やり話す時間を取らせるより、空気を読んでくれた!と好印象になる
書店あるある
・ハリーポッター(懐)、村上春樹の新作、ジャンプコミックの発売日はお祭り
・実は12月が一番忙しい(クリスマスプレゼントに絵本を送る方多)
・年配の方、自力で本を探す気無い方も多い(問い合わせの8割位年配者かも)
・何パターンも表紙を出す女性誌に困らせられがち(売り場の確保が大変)
・書店員は意外と流行に敏感(流行り物の問い合わせが多いので自ずと知識が増える)
・まだまだFAXが現役(書店業界全体で改革が進まないと難しい…)
・『NHKの9時の番組でやってた』『〇〇さんが紹介してた』などふんわりした問い合わせありがち
書店員はみんな本が好きなの?
みなさんご存知かもしれませんが、書店は厳しい状況に置かれています。
儲かる仕事ではありませんし、人件費をかけられないのでギリギリで毎日働いています。
…なので、ほとんどの場合『本が好き』『書店という場所が好き』です。
愛が無いとやってられませんし、愛が深いです。
お客様と本の話をするのは好きな店員が多いと思いますので、気さくな店員がいたらオススメを聞いてみるのも面白いかもです。
ただオールジャンル読む人ばかりでは無いので(SFミステリしか読まない人、ビジネス書が大好きな人など様々)何でも読む雑食派の方にオススメです。
最後に
実は今日2年と2ヶ月働いた書店を家庭の事情で退職しました。
イラスト業と並行してやっていたので、時短勤務でしたが大好きなお仕事なのでとてもさみしいです…。
またご縁があれば働く事もあるかも?ですが、ひとまず楽しい書店の日々を記録に残したく記事にしました。
これからもイラストレーターとして書店に関わっていけたら嬉しいです。
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